あなたにはマイルールがありますか?
先日「なぜジョブズは黒いタートルネックしか着なかったのか? 真の幸せを生きるためのマイルール28」という本に出会いました。
YouTubeでも人気の天才コピーライターひすいこうたろうさんと、自由人・高橋歩さんの本制作を手がけ「LOVE&FREE」などを世に出した滝本洋平さん共著の本書。
28人のエピソードを通して、紐解く「マイルール」。そこから見えてくるのはその人が大事にしている価値観たち。自分の人生を生き抜く、シンプルでありながら深い戦略でした。
ルール=自分だけの美学。
何が自分にとって真の幸せなのかが
わかったときに。自分だけの美学が生まれる。
<出典:なぜジョブズは黒いタートルネックしか着なかったのか?>
タイトルにある、スティーブ・ジョブズを始め、さんまさん、矢沢永吉さん、文豪ゲーテの母親カタリーナ・エリザベート・ゲーテ、世界一幸せなホームレス小谷さんまで多種多彩な人々の話は、感動あり笑いありのお話となっています。
「俺」を追及する、詩人の三代目魚武濱田成夫さん
28人みな面白い人ばかりだったのですが、特に私は最後の回の<詩人の三代目魚武濱田成夫さん>がかなりのインパクトでした。スタンドマイク一本だけでフジロックで朗読パフォーマンスしたことを知っている方もいるかもしれません。そんな前代未聞の事柄を成し遂げる彼の詩はこちら。
答
この世とは何かと聞かれたら
「この世は俺。」と
俺は答える
あの世とは何かと聞かれたら
「あの世は俺。」と
俺は答える
俺とは何かと聞かれたら
「俺こそが俺や。」と
俺は答える
<出典:生きて百年ぐらいなら、うぬぼれつづけて生きたるぜ>
そう、三代目魚武濱田茂夫さんは自分を褒めたたえる作品だけを作っている詩人なのです。
しかも。詩集は「この本を俺に捧げます」と必ず始まるのです。
突拍子もない詩に見える人もいるかもしれません。しかもマイルールは、「イルカを見ない!」。
どういう事??でも「俺」をひたすら研究している三代目魚武濱田成夫さんの美学は深かった。生きるということの源を感じるようなエピソードで、自分の大事なものを守るためのしないことを徹底しているものでした。詩集も読んでみたい。
もちろん、人によって刺さるエピソードは違うとおもいます。価値観が多様なゆえですが、その違いも面白いですよね。また本書には各エピソードの後にワークもあり、自分自身の振り返りもできる構成になってます。気になった方は下記からぜひ見てみてください。
「やらないことを決める」ことが一番の肝
本書のタイトルにもある通り。スティーブ・ジョブズは黒いタートルネックしか着なかったことはよく知られている話だと思います。
これは「洋服を選ぶ時間」をなくして、彼のミッションである「世界に衝撃を与えること」を達成するため。つまり大事な決断の時に備えて、エネルギーを温存していたのです。
また実は重要ではないことを選択する時間や労力を無くすと、「しなきゃ」のプレッシャーからも解放されます。
情報高な時代で色んなことが選択ができ、自由な生き方を選ぶことができる。色んな選択ができることは良いことのように見えますが、度重なる選択は予想以上に脳を疲れさせます。だれも疲労が蓄積すると、しっかり考えられず大切なことをぞんざいに決断をしてしまうこともあります。
体にも言えることですが、良いことを始めるより悪いことを辞める方が大事と言われています。
それは悪いことを辞めないで、良いことを始めても効果が薄まってしまう可能性もありますが、新たに欲しているものよりも、嫌だと感じていることをやめることの方が状況改善のインパクトが大きいからです。
決断したら、そのあとは自分を信じる
SNSなどで人と比較して、自分の選択はあっていたのか?と悩み続けることもあるかもしれません。しかし、あなたが選んだ道はあなただから正解にしていけるのです。
他人のルールは自分を縛るが、
自分のルールは自分を解放する
<出典:なぜジョブズは黒いタートルネックしか着なかったのか?>
自分の真の幸せを知ることができたら、それを大事にすればいいだけ。いつもシンプルなことは一番難しいですよね。でもちょっとづつちょっとづつ、真の幸せに近づける習慣を続けていると、気づいたら大きく人生が変わっているかもしれません。
私にとっての真の幸せとは、「心のままに生きること」
そのためのマイルールは「その日、自分が心動いたやりたいことを2つ以上する」
これはどんな小さいことでもいいのです。また物事の大きさも気にしなくてよいのです。お昼に餃子が食べたいと思ったら焼いてみるとか、お店に行ってみるとか。歩いてて向かい側の道の紅葉がきれいだと気づいたら、向かい側に渡って自然の色を楽しんでみるとか。2つ以上にしているのは、1つだと何か物足りない気がして3つだとハードルが上がるためです。
実はネガティブな感情が大事
また、真の幸せに基づく私のやらないことは。
「ネガティブな感情を受け流さない」
いつもポジティブな自分でいたい!私もそう思っていました。でも私たちの心は「ころころ」という言葉が語源とも言われてます。そう元来不安定で、かつ心の中に自然と出てくる感情はミルフィーユのように様々な感情が折り重なったものになっています。
「なんでそんな風に考えちゃうんだろう?」と、出た感情そのものにフォーカスするのではなく。「その気持ちは一体どこから来ているのか?」そこにフォーカスすることで、本当の自分の気持ちに気づくことが徐々にできていきます。そこを向き合わなくて、ポジティブでいなきゃと振り切るのは自分への拷問です(笑)。
どんな感情が出ても大丈夫です。心のままに生きるために、自分の心を感じて知ることが大切です。
パニック障害に悩まされていた時よく寝れませんでした。当然寝起きも悪く体がすっきりしない。そのために、寝る前にストレッチをしたり、ハーブティーを飲む習慣がつきました。それらのプラスしていく習慣も良かったのですが、一番効果があったのは心の声を解き放つ、モーニングページでした。(やり方などの詳細はこちら)自分の心の声を聞き&労わる時間を持ち、マイルールとやらないことを言語化してみるのもおすすめです。
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