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あなたは自分のことを好きになれてますか?

Unsplash:Jurica Koletić

自己肯定ではなく、自己受容の重要さ

私は小さいころから自己肯定感は高くなかったと思います。高校生の時は友達たちの個性をうらやましく感じ、自分はコレだと語れるような個性豊かな人になりたいと思っていました。今でも個性があり自立している人にあこがれをもっています。だからこそ「情熱大陸」や「プロフェッショナル 仕事の流儀」など、人の価値観に触れるような番組が好きです。

ただパニック障害がひどかった時は、これらの番組を見ることができなかったのです。他者と比べて、頑張れてない夢中になれてない自分を責めてしまうから。いま改めて、この類の番組が好きになれたのは、自己受容ができ始めたからだと思っています。今回は生きづらさを感じている人に、ぜひ知っていただきたい<自己受容の重要さ>に気づけた本をご紹介したいと思います。

目次

野口嘉則「自分を好きになれない君へ」

タイトルからもわかるように、自分のことが好きになれない苦しさを抱えている方に向けた本です。ティーン向けの本なので、非常に読みやすく。文庫本より軽く薄い(笑)心がざわつくとき、自分が見えなくなるとき、何か心の異変を感じたときに見直すというような本になりました。

下記の全6章から構成されており

学生時代に対人恐怖症に悩んでいた筆者が心理学に出会って生きやすくなった経緯から、具体的な対応方法まで書かれています。

第1章 自己肯定感が低いと何が起きる?

第2章 自己受容こそが鍵

第3章 マインドフルネス

第4章 禁止令を見なおす

第5章 心の安全基地

第6章 自分を好きになれない君へ

まず自分との関係がなぜ大事かの部分で、あぁ~もっと若い時に知っておきたかったと思った一節。

自分との関係が最も重要である理由の2つめは、自分との関係が他のすべての人間関係のひな型になるからです。(中略)私たちは、自分と良い関係を築くことができて初めて、他の人たちとも真に良好な関係を築くことができます。

<出典:自分を好きになれない君へ>

自分が自分の人生の主役だからこそ自分を大切にすることだけじゃなく、他者との関係のひな型になる!自分を大切できると、他者も大切できるのはそういうことだったか。。。

また他にも、特に下記の3ポイントが自己受容を理解し実践する上で非常にためになりました。

・自己受容と自己肯定感の違い

・親の過保護・過干渉が自己受容を妨げる

・具体的なマインドフルネスのエクササイズ

自信喪失したのは自分の弱さだと勘違いした日々

映画業界に入った当初、個性爆発している人ばかりにあい、刺激をもらうと同時に自分の個性のなさに苦しさも感じていました。また競争社会の中でいかに自分の顔と作品を覚えてもらうかに奮闘する日々の中で、自分を否定的に問うことが多くなり疲弊していきました。

ただ振り返ってみると外資系アパレル時代でも、かなり個性豊かな人たちが多かったけど、そこでは疎外感は感じずに逆に自由を感じていました。その違いは何だったのか?それは社内の大切にしている価値観の中に「人を信じる」という行動指針があり、肩書や性別も人種も関係なく自由に表現することをよしとする文化があったからかなと認識してます。人を信じることは自分を信じることにつながり、しいては心理的安全性につながる。良い意味で他人は他人、私は私を認識したうえで自由に表現できることは自分にとってもっとも大事なことなんだと学べました。

<自己受容>が人生に色をもたらす。

Unsplash:William Farlow

自己受容をする上で、自分の素直な気持ちを知ることが最初のステップ。自分に素直になることがもっとも難しい。年を重ねるうちに無意識に我慢や隠すことがうまくなり、本当の気持ちが分からなっていく。

自分の素直な気持ちに気付くため、やってみて効果があったのが下記2点。

①朝:起床後すぐのモーニングページ(詳細はこちらを参照

②夜:とにかく早く寝る(笑)あと寝る前に心に浮かんできたことを打ち消さず、そんな風に感じてるんだねと寄り添い、今日も頑張ったねと自分で自分を抱きしめる

モーニングぺージはノートとペンさえあれば、すぐにできますし。寝る前のネガティブな感情は悪いと言われますが、考えるなと言われるとずっと考えてしまうのが人間。受け入れる否定しない。自分が感じているものは本物の感情です。どうか、なかったことにしないで下さい。その気持ちこそ大切に扱ってみると、無意識に自分に自分が禁止していることが見えてきます。

続けていくうちに今まで年齢や肩書や家族やお金のせいにしていたことや、ため込んでいたネガティブな感情を出すことができて。とくにそんな感情をモーニングページで書き出すことで客観視できます。そして自分で解決できることできないことの整理ができ、脳の中で言語化できない悩みがぐるぐると回る時間が自然と減ってきました。これを繰り返すうちに、根拠のない無理やりなポジティブモードがなくなり、心がフラットになってきている気がします。余裕ができると、人生の景色が少しづつ色づいていくような感覚がでてきました。

「自分と恋愛する」ことを決めた私

Unsplash:Hannah Busing

自己受容ができず精神的に落ち込んでいた時、手っ取り早く誰かに幸せにしてもらいたかったわたし。そんな時の恋愛は依存的になり、もちろん結果はうまくいかない。どんどん感情が枯渇して、自分はどこか人間として欠落しているのはないかと思うようになってしまった。

でも当たり前だ、自分が自分で満たせてないのに、他人に満たしてほしいというのは随分と自分勝手だ。今思うと、自分で自分を見えなくさせていました。他人と恋愛しなくても死なない、さらに自分が自分を満たせたらどんなときも最強なのだ。それこそが自立ではないか。40にもなって今さら気づきました。

人生の中で絶望を感じてうまく這い上がれないとき、友達や大切な人から助けてもらうことももちろんあるし、ありがたいこと。でも自分が自分を受け入れて理解していれば、大体の問題は解決しやすい。あと心の回復も早い気がしています。

クリス・モンセンさんのYouTubeで「あなたはあなたにとって良い上司ですか?」という問いでたしかに、、、自分を苦しめる上司になっていたことを気付いたことがありますが。自己受容を始めるうちに、私は「あなたはあなたにとって良い彼氏ですか?」と問いをかけるようになりました。

私にとって良い彼氏とは何か?現時点だと、一番に健康を気づかい、くだらないことも笑いあえて、私の好きなことを理解してくれて。時に甘やかしてくれて、悲しいことは寄り添って一緒に涙してくれる。そして日常の何気ないことを楽しめ、嫌なところは話し合えて、感謝や好意を言葉と行動で示してくれて、人間性が成長する関係性。

そんな関係になれるように自分に向き合えてるか?もっと自分と向き合ってみよう。自分への声かけを意識している今日この頃です。また自分とのデート日を月一で作ってみたり、試行錯誤していることもあるので今後そちらも記事にしていきたいと思います。

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